持続可能性戦略2025

持続可能な未来への歩み

2021年末から、当社は、部門の垣根を超えたチームを結成して、持続可能性の課題に取り組んでいます。このチームは部門の異なる従業員から構成され、オーナーおよび経営陣によって積極的にサポートされます。 

ここで、そのCSRチームをご紹介します。

当社の持続可能性戦略2025は、環境保全的かつ経済的な方法によって、そして社会的責任を果たす形で一貫して行動することを、私たち自身およびお客様に、また社会に対して約束するものです。これにより、当社の製品および作業方法は、技術革新によって更に改善され、また常に持続可能にもなります。

ドライブテクノロジーにおける持続可能性

当社のCSR戦略、活動分野、今後のロードマップについては、新しいチラシをご覧ください。

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中心となる5つの行動分野

ガバナンスとプロセス

NORD持続可能性マネジメントは、2022年に導入されました。重要なマイルストーンは、ドイツで認定されている環境マネジメントシステム導入に成功したこと、そしてバルクテハイデ拠点の最初の持続可能性レポートを発行したことでした。この行動分野の課題は、48の子会社においてNORDグループ全体に対する国際的なガバナンス体制と報告システムを確立することです。 さらなる行動分野、特に環境(エネルギー/気候)において成功を収められるかどうかは、このガバナンス体制にかかっています。

この行動分野における重点項目:

  • 2025年以降、全子会社の主要な指標を組み込んだ国際的なサスティナビリティレポートを作成できるようにすること。そのために、私たちは、全世界で定期的に情報交換を行うサスティナビリティ責任者を決定しました。
  • 規模の大きい10の子会社(従業員数で分類)でNORD環境マネジメント基準を実現すること

約5,000人の従業員を持つNORD DRIVESYSTEMSグループは、国際的に事業を展開しています。36カ国において、生産、開発、取付け、販売、サービスを自社でお客様に提供しています。当社の持続可能性戦略は、NORDグループ全体のために計画されます。というのも、私たちの視点から、持続可能性基準は世界中のどこにおいても維持可能でなければならないからです。従って、NORDグループにおけるグローバルなプロセスと報告体制(ガバナンス)を構築することが当社の目標となります。

従業員

特に、熟練工不足と若手人材の争奪戦に特徴づけられる現在の労働市場では、雇用者としてのNORDの魅力を全世界で確保するために、包括的なコンセプトとアプローチを開発するための行動が必要です。

この行動分野における重点項目:

  • 当社は、2025年までに、NORDグループのほとんどすべての従業員にCSR活動についての十分な理解を深めてもらい、定期的な研修を受けられるようにすることを目指しています。
  • 2024年までには、デジタル学習管理システムを導入し、NORDグループの全従業員に個別の再教育の機会を提供したいと考えています。
  • 多様性評価指標を策定することで、当社は、従業員の多様性を推進していく所存です。

NORD DRIVESYSTEMSグループには、世界中に約5,000人の従業員がいます。さらに、その他の多くの人々が当社のサプライチェーンで働いています。多様性の受け入れ、人権の尊重、労働文化の強化、安全性、持続的な知識移転は、当社が促進していきたいテーマの一部にすぎません。

環境

機械製造メーカーであるNORDは、全世界の資源消費および温室効果ガスの排出に大きな影響を及ぼしています。構造化された措置を調整し、また法的に万全な形で活動を記録するためには、国際的な環境マネジメントアプローチが不可欠です。エネルギーと気候をテーマとする領域は、環境の行動領域に含まれています。

この行動分野における重点項目:

  • 運転に使用するエネルギー消費量を軽減すること。このことが、NORDグループ全体の温室効果ガス削減につながります。
  • 再生可能エネルギーの使用拡大
  • 自家発電した電力比率の増加
  • フリート車両の効率アップ
  • 廃棄物の削減
  • 拠点における生物多様性の拡大
  • 水質汚染物質に対する環境の予防的保護
  • 国際的気候戦略の策定(今までのところ、バルクテハイデの環境プログラムがある)
  • グループ全体のScope 1-2のカーボンフットプリントの算定

私たちの活動の中心は、環境問題の領域です。特にさまざまな部門の従業員と一緒に、当社の環境プログラムの改善に取り組んでいきたいと考えています。

製品

モノを作る企業として、持続可能性に対する取り組みの中心にあるのは常に製品であり、これは戦略的に大きな意味を持っています。製品のデザイン、ライフサイクル、適用分野は、材料効率、人権、温室効果ガス排出の問題に影響を与えます。従って、「従業員」、「環境」、「サプライチェーン」の行動分野と重複する部分も生じます。

この行動分野における重点項目:

  • 製品開発プロセスにおける持続可能性の定着
  • エネルギー効率に優れたソリューションの販売割り当ての増加
  • 2025年までの製品シリーズに対する製品のカーボンフットプリントの算定
  • 今年選択された製品のカーボンフットプリントに関するパイロットプロジェクトの実施
  • 特に効率的な製品の販売シェアを大幅に増加させること。具体的には、郵便&小包分野において、2025年までに30 %以上のシェアを達成したいと考えています。

当社は駆動ソリューションのスペシャリストであり、100を超える業界と取引があります。多数の業界において、使用エネルギーの大部分が駆動ソリューションによって消費されています。私たちは、当社の高効率の駆動ソリューション(当社製品)により、エネルギー消費量とCO₂排出量の大幅な削減を達成したいと考えています。

サプライチェーン

透明性があり、リスクの少ないサプライチェーンマネジメントの構造的アプローチは、今日、立法者およびお客様からの高まる圧力に対応し、サプライチェーンにおける社会的、環境保全的(および経済的)リスクを軽減するために必要な基盤になっています。

この行動分野における重点項目:

  • NORD DRIVESYSTEMSグループに対し、サプライチェーンデューデリジェンス法 (LKSG) が2024年1月1日から義務化されます。私たちは、この法律をすでに2023年1月1日から適用することとしました。これにより、当社は、2024年から確実に法律に準拠していることになります。
  • 2025年までに購入部品の80 %の温室効果ガス排出量を算出する
  • 明確な責任を伴う社内のマテリアルコンプライアンスの推進
  • 法的要件を常に監視し、リスクを特定し、効率的プロセスによって最小化する

私の専門領域は、サプライチェーンデューデリジェンス法と、それに関連するすべての問題です。私は、当社の製品が、持続可能な生産による原料およびコンポーネントから製造されており、サプライチェーンのパートナーもまた、人権への配慮が当然なされているという安心感を、お客様および全同僚に提供したいと考えています。